概要
○享保時代、八代将軍徳川吉宗の治世下、財政再建のために、海外からの物資輸入を抑え、国内の資源開発の必要に迫られた徳川幕府が、全国の諸大名・代官に命じて、各領内の作物・動物・植物・鉱物の分布状況を調査させた報告書が本集成である。実際の指揮者は、本草学者丹羽正伯。享保20(1735)年から数年をかけて行なわれた。土地により呼び名が異なったり、丹羽正伯が見聞しなかったものについては、絵図と注釈を付けるようにもとめたため、本帳、絵図帳、注書と三つ揃って一セットとなる。
第III巻 佐渡・信濃・伊豆・遠江
〈1986/昭和61年6月刊行〉
(生駒 勘七・川崎 文昭・波多野 伝八郎・三浦 孝美・向山 雅重 解題)
◎佐州産物志
◎信濃国伊那郡・筑摩郡高遠領産物帳
◎信濃国筑摩郡之内産物
◎信濃国筑摩郡産物図
◎伊豆国産物帳
◎遠江国懸河領産物帳
◎遠江国懸河領産物之内絵図
◎蒲原郡小川莊石間組滝谷村産物書出帳
◎信濃国伊那郡新町村産物書上帳
◎虫類・穀類諸事書上帳扣
◎享保20年駿河国駿東郡御厨村村々穀類・果実・山菜・魚・鳥・獸類他書き上げ
登録情報
出版社: 科学書院
出版日: 1986/06
ISBN-10: 4760300031
ISBN-13: 978-4760300037