商品コード: ISBN4-7603-0177-1 C3321 \50000E

江戸後期・諸国産物帳集成・第10巻[大和・紀伊 (2)]

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50,000円    (税込:55,000円)
第10巻 大和・紀伊大和・紀伊 (2)
〈2001/平成13年1月刊行〉

◎畔田伴存『熊野物産初志(下)』
◎畔田伴存『金嶽草木志』
◎畔田伴存『野山草木通志』


10巻の内容・序に代えて

 本巻には前巻に引き続き大和、紀伊両国の産物資料を三点を載せた。

一、畔田伴存著『熊野物産初志』(下)(推定、一八四八年)
国立国会図書館、伊藤文庫蔵 特七:一○八
 巻IXに、前半(上)を載せたが、本巻では後半(下)として、魚類(続)、亀蟹類、貝類、虫類、鳥類、獣類、金石類、水類を収めた。一地域の動植物の生態をこれほど詳しく調べ上げた例は本書が初めてであろうと言われる。上野益三博士も「“初志”としたのには伴存の強い意志が伺われる」と評価された。
 本書は、『紀南六郡志』、『野山草木通志』(次項参照)と併せて「伴存の紀州三部作」と言われる。紙数の関係で、『紀南六郡志』を収めることができなかったのが残念である。
 なお、索引は上下合わせて本巻に収めた。

二、畔田伴存著『野山草木通志』(一八五九年)
国立公文書館、内閣文庫蔵 一九七:一四
 高野山の動植物と金石一、二○○余(名称)を記載。「草木」が中心であるが、虫類、魚類、禽類、獣類、水火類、金石類も詳しい。
 榎本邦雄氏によれば、一八五三年から一八五九年にかけて調査であるという。
自筆本であるが、後からの書き込みなどが多く、難読の箇所も少なくない。また、製本の際ノドの部分に食い込んだ文字もあるが、そのまま翻刻した。

三、畔田伴存著『金嶽草木志』(一八三六年)
国立公文書館、内閣文庫蔵 一九七:一九
 金嶽の位置について、表紙裏に後筆で「甲州金峯山なるべし」とも「葛城、金峯、大峯、大和也」ともあるが、文中に「天川、吉野、洞川」などの地名が散見されるので、大和の金峯山であることに間違いない。草類六三種(内五○種に図を付す)、木類三八種(図を付す)を記載した。伴存の初期の調査成果である。
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