本地図集成(第II期)の特色
(1)江戸時代の政治・経済・文化・地誌・學問を研究するための基本資料集成----基本資料としての江戸時代に製作された地圖群を網羅して集大成。さらに、世界圖や日本圖も整理・分類して、あらゆる研究に活用できる内容構成とした。
(2)丁寧でかつ精密な編纂方式を採用し、フル・カラー版で複製----原圖の内容水準を確保し、閲覧と研究を容易にするために、A2版のフル・カラーで複製。日本全國を國別に分類・整理して、地方史研究にも対応できるものとした。フル・カラーのために、地圖上の詳細な情報を容易にかつ正確に把握が可能。
(3)さまざまな分野で活用できる基本的な資料集成----地圖學のみならず、日本史學、日本文學、民俗學、民族學、地理學、経済學、政治學、土木工學、河川工學、建築史學、環境學、気象學などのあらゆる學問分野で活用が可能。
(4)日本及び世界の地圖製作の歴史が俯瞰できる充実した内容と構成----繪圖・地圖に含まれている豊富な情報量を解析し、その理解を容易にするために、レヴェルの高い書誌情報と、緻密な構成の解説を掲載。これにより、天正年間以降に作成された地圖群の詳細な内容(年記、圖幅名称、編者等、発行者、寸法、形式、所蔵機関請求記号、備考など)と、その発展の歴史が一覧できる。収録する資料は、日本(國立國会圖書館、國立公文書館、都道府県区立圖書館、博物館、大學圖書館など)、海外(米國議会圖書館、フランス國立圖書館、大英圖書館、UCLAルドルフ・コレクション、ブリティッシュ・コロンビア大學ビーンズ・コレクションなど)の地圖群を網羅・整理。
(5)斬新でかつ独創的な編集方針----関東地方の江戸時代以降の発展の歴史を三大水系(荒川水系、多摩川水系、利根川水系)を基軸にして分類し、さらに解析するなどの独創的な手法を採用し、既存の學問方法をさらに発展させた編集方式を提示。
おすすめしたい方々
大學・公共圖書館、博物館、文書館、大學研究室(日本史學、日本文學、経済學、政治學、民俗學、民族學、地理學、地圖學、土木工學、河川工學、建築史學、環境學、気象學など)、地圖愛好家