商品コード: ISBN4-7603-0108-9 C3047 \60000E

頓医抄・万安方

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60,000円    (税込:66,000円)
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頓医抄・万安方
梶原性全 撰

(1)頓医抄
嘉元2(1304)年の著作と言われている。原書は全50巻。「諸病源候論」を引用して、病気を分類し、唐代や宋代の醫學、自己の治療体験などを参考にして執筆された。この「諸病源候論」は、中国古代医学の唯一の病理専門書で、著者は隋の太医博士巣元方。大業6 (610) 年に完成した。本草関係の巻は、48巻の「果類、菜類、米類、穀類」と49巻の「玉類、石類、草類(64種類)」の2巻で、それぞれ、気味、藥効、単独での処方などが記載されている。48巻は漢文と和文で、49巻は漢文で叙述されている。他の巻は、総て和文で記述されている。50巻は「養生談」が述べられていて、食餌療法に関して解説している。

(2)万安方
正和4(1315)年、梶原性全が61歳の時の著作と言われている。原書は全62巻。この資料も、「諸病源候論」の病気門に倣って記述されている。内容・構成は、「頓医抄」とほぼ同一で、漢文で記されている部分が多いのが特色と言えよう。本草の巻は、59巻・60巻の「薬名類聚」に、薬物の気味、能毒、採集時、修治方法を、61巻・62巻の「照味鏡」では、食品の能毒について、それぞれ研究されていて、漢文と和文で記載されている。ただ、本草の巻は両書(頓医抄と万安方)の内容の差異が著しく、これからの比較研究がまたれるところである。
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