蘭版『産科学』全5巻
商品コード: 1-0018

蘭版『産科学』全5巻

販売価格:
270,000円    (税込:297,000円)
BAUDELOCQUE, Jean Louis / (tr./ed.) SOEK, A. De Verloskunde
door den Heere J. L. Baudelocque, lid, en Raad in de Altijd-duurende Bijzondere vergadering van de Koninglijke Maatschappij der Heelkunde, te Parijs; Enz.
1790, 1790, 1790, 1791 and 1791. first Dutch edition. Utrecht. 1: (6), LXXXIV, 402 pages, 2: XII, 297 pages, (1), 3: XXII, 336 pages, 4: XIV, 400 pages, 5: XIV, 368 pages. 1: a frontispiece and 7 plates, 2: no illustration, 3: no illustration, 4: 7 plates, 5: 3 plates. 8vo (135x210).
uniformly bound in old calf with marbled boards. all edges stained yellow.

J・L・ボードロック著、A・スーク訳 蘭版
『産科学』全5巻(1-0018)

著者ボードロック(1746-1810)は大革命期を生きたフランスの産婦人科医。ナポレオンによって皇后マリー・ルイーズの首席産科医に任命されたエピソードも有する信望の厚い名医であった。パリ産院は彼の名を冠して、ボードロック産院と称されている。彼の主著は2つあり、ひとつは1775年初版の『田舎の助産婦のための問答形式による産科学の基礎知識』である。この書は、その蘭版から足立世茂によって和訳され『(遠西)産科礎』の書名で江戸時代の我が国産科学の発展に貢献した。そして、ボードロックのもうひとつの主著が、本書『産科学』(1781年初版)である。著者の名声と同様、当時のヨーロッパで最先端を行っていた教科書として、その内容は高く評価されている。4部に分けられた構成は、以下の通り:

第1部:産科学における解剖・生理その他の関連知識
第2部:自然分娩とその結果
第3部:一般に非自然分娩と称される第二種の分娩に関して
第4部:第三種の分娩・難産に関して

『田舎の助産婦のための…』が『(遠西)産科礎』として日本で流布したのに対し、本書が和訳されたという確実な証拠は今のところ無いようである。
 しかし両書において著者の産科学に臨む態度が同じであるとすれば、江戸時代の我が国に与えたボードロックの影響は少なからぬものがあると言えよう。なお、本書のフランス語初版は労働科学研究所ゲッチンゲン医学古典文庫に、また同第3版(1796年)は野間科学医学研究資料館に、それぞれ蔵されている。
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