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(Explained by) NAN Quan Xi and LI Xiang Tai
The Topographical Maps of Korean Peninsula from Old Ages (31 Titles)
1998 June. first edition. Korea : 慶北大學校出版部(慶北大學校出版部 古典叢書3). 1 volume. total 200 pages including 108 coloured page (31 Titles). 370x505.

南権煕・李相泰 解題
『東輿備考(31枚)』

東輿とは東方の大地の謂で、ここでは朝鮮半島を指している。韓国慶北大學校に籍をおく南権煕教授が、慶尚南道の梁山の古寺の書庫で発見した資料で、釋圓眞氏の所蔵とされている。この地図は、李氏朝鮮時代(1392-1910)末期の1862年頃に製作したものと推定され、歴史地図・道別図・郡県図から構成され、三韓時代(3世紀から4世紀にかけての時代)の辰韓・馬韓・弁韓の境界を区別した「辰馬弁三韓分界之圖」や、日本の主要地域を記載した「倭国八道六十六州之圖」など、貴重な資料が掲載されている。(I)各郡県の正式な名称に加えて、それらの時代別の別称が併記されていること、(II)ある地点から各郡及び山までの距離が記載されていること、(III)有名寺院の位置と名称が記載されていること、等が大きな特色と言えよう。各地図の表題は以下の通りである。(01)、「辰馬弁三韓分界之圖」(02)「四郡二府漢時分界之圖」、(03)「新羅百濟高句麗造區域之圖」、(04)「新羅立國疆域總圖」、(05)「百濟疆域北邊之圖」、(06)「百濟南邊二都疆域之圖」、(07)「高句麗南邊兩都疆域圖」、(08)「高句麗北都及江外疆域圖」、(09)「高麗朔北道後爲東北面圖」、(10)「高麗■西道後爲西北面圖」、(11)「高麗溟州交州等道後爲江陵春州道圖」、(12)「高麗關内海陽等道後爲楊廣西海道圖」、(13)「高麗嶺南嶺東山南等道後爲慶尚道圖」、(14)「高麗中原河南江南海陽等道圖」、(15)「高麗慶州咸陽以下諸州郡圖」、(16)「高麗蘆嶺雲峯以下諸州郡圖」、(17)「國朝八道總圖」、(18)「都域圖」、(19)「自都城至三江圖」、(20)「京畿道左右州郡總圖」、(21)「江華全圖」、(22)「忠清道左右州郡總圖」、(23)「忠清道鳥竹嶺以北諸州郡圖」、(24)「全羅道左右州郡總圖」、(25)「慶尚道左右州郡總圖」、(26)「江原道東西州郡總圖」、(27)「黄海道左右州郡總圖」、(28)「平安道東西州郡總圖」、(29)「平壤全圖」、(30)「咸鏡道南北州郡總圖」、(31)「倭國八道六十六州之圖」。また、「東輿備考書誌解題」(南権煕)、「東輿備考解題」(李相泰)に加えて、詳細な地名索引が66ページにわたって掲載されていて、研究や検索に非常に有効である。